犬の歩き方がちょっとヘン…。犬の捻挫の症状と対処法

犬の歩き方が少しおかしい、足を痛がって動かない…そんな時は、足を捻挫しているかもしれません。今回は、犬が捻挫した時の症状や応急処置について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

犬の捻挫の症状

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犬は痛みに強く、飼い主に対しても「痛い」ということをあまり主張しません。飼い主から見ると「ちょっと元気がないかな」と思う程度のことが多いです。

しかし、歩き方がおかしかったり、座ったまま動こうとしなかったりする時、そして、犬の足が赤く腫れていたりする時は、捻挫の痛みに耐えている可能性があります。

犬が捻挫した時の応急処置の方法

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犬が捻挫した時には、どのような応急処置をすればよいのでしょうか。一番の方法は、すぐにかかりつけの動物病院に連れて行くことですが、それができない場合は以下のような方法があります。

患部を冷やす

赤く腫れている部分を氷などで冷やすことで、痛みを和らげることができます。
また、捻挫により炎症が起こっている患部の血管を収縮させると、痛みのもとになっている炎症細胞の量を減らせるので、炎症反応が抑えられます。

この時、捻挫をしている患部に強く触れると、痛みが増すので注意が必要です。

安静にする

犬が捻挫をしている状態で動き回ってしまうと、傷ついた靭帯の状態がさらに悪くなります。歩き方によっては、健康な部分にまで影響が出ることもあります。

また、動き回ると体温の上昇により血管が拡張するので、炎症細胞も活発化してしまいます。犬をケージに入れて、あまり動き回らせないようにしましょう。

患部を圧迫・固定する

患部を圧迫・固定して、血流を抑えることで炎症の拡大を防ぎます。包帯やバンテージを巻いて患部の関節を骨ごと固定しますが、あまりに強く固定してしまうと犬の痛みがさらに増すので注意が必要です。

患部を高く上げる

患部を心臓よりも高い位置に上げると、血流量が減るので痛みを抑えられます。人間でも出血時に有効な方法ですが、犬の場合は体型的にそう簡単なことではありません。しばらくの間、抱っこしてあげて、心臓が患部より下にくるようにしてあげる方法がよいでしょう。

ここまで解説した方法は、RICE…Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(固定)、Elevation(高くする)という、炎症反応を抑えるための一般的な対処法です。ただし、あくまでも応急処置なので、なかなか普通の歩き方に戻らなかったり、痛がって動こうとしなかったりする場合は、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。

犬の捻挫が完治するまでにかかる期間と費用

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それでは、犬の捻挫はどれくらいの期間で完治するのでしょうか。軽い捻挫であれば、2~3日で良くなることがほとんどですが、状態によっては完治まで数週間という長い時間を要することもあります。

しかも、一度普通に歩けるようになったとしても、再発することが多いのが捻挫の特徴です。捻挫が完治したと思われる後も、しばらくは散歩の距離や時間を短くして、再発リスクの低減に努めましょう。

なお、捻挫の治療にかかる費用は、一般的に以下の金額が目安になります。

●初診料 1,500円程度
●レントゲン 4,000円程度

これらの金額は動物病院によって異なりますが、一般的には、全体で5,000~6,000円程度はかかると思っておきましょう。詳しい料金を知りたい場合は、受診を予定している動物病院のホームページをチェックするか、直接電話をして確かめてください。

犬の捻挫は、応急処置による対応もできますが、そもそも捻挫ではなく、ほかの疾患やケガが原因となって犬の歩き方に異常が出ている可能性も考えられるので、きちんとした診断が必要であることは言うまでもありません。

誤った処置をして、症状が酷くなると、犬のカラダにも飼い主の経済的にも負担が大きくなってしまいます。大切な愛犬の健康を守るためにも、少しでも犬の様子がおかしいと感じた時は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

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