猫にパンを与えていい? パンを猫に与える際の注意点について

パンを食べている時、猫がすーっと寄ってきて、こちらをじっと見ている。そんな経験ありませんか? パンの素敵な香りに惹きつけられるのは、人も猫も同じようですが、はたして猫にパンを与えてもいいのでしょうか?

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫にパンを与えるのは控えましょう

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基本的に、パンには多くの食塩が使用されています。そのため、猫に与えるのは控えた方がよいでしょう。以下のような、猫にとって有害な食材が含まれていることもあります。

ネギ

ネギ類にはアリルプロピルジスルフィドという成分が含まれており、猫の溶血性貧血の原因となります。いわゆる「ネギ中毒」と呼ばれる状態です。

チョコレート

チョコレートには、テオブロミンという成分が含まれています。これは、カカオ由来の苦み成分で、猫が口にすると、下痢や嘔吐、利尿作用、筋肉の震え、脱水症状、脳や呼吸の興奮など、様々な中毒症状が出ます。チョコレート中毒を起こした後に、突然死してしまうケースも報告されています。カカオが含まれている食べ物は、チョコレート以外にもココアパウダーなどがあり、それらを使ったパンも当然食べさせてはいけません。

その他の理由として、人間の味覚に合わせて作られたパンには、糖分、脂肪分が多く含まれているため、猫のカラダの負担になるだけでなく、病気のリスクも高めます。パンに限らず、人間用の食べ物を猫に与えるのは避けた方がよいでしょう。

猫とパンの相性

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そもそも、猫は肉食動物です。つまり、猫が本来、もっとも必要とする栄養素はたんぱく質です。猫をはじめとする肉食動物の胃腸は、たんぱく質や油の消化に特化しているため、パンなどの炭水化物を消化するための酵素が少ないという特徴があります。ですから、パンは猫にとって相性が良い食べ物とはいえません。

パンを猫に与える場合は、量にも注意が必要です。パンには酵母が含まれているため、パンをたくさん食べてしまうと、猫の腸内で酵母が発酵し、ガスがたまって便秘を引き起こしたり、消化しにくいために、下痢を引き起こしたりすることがあります。

また、パンには水を吸うと膨らむ性質があります。食べたいだけ食べてしまい、食後に水を飲んだり、胃液を吸収したりして膨らむと、猫の胃の許容範囲を超えてしまいます。猫は吐き気を催すようになりますが、胃の内容物が大きすぎて、吐き出すことができない場合があります。

「パンを与えるのは絶対にダメだ!」ということでもないのですが、そもそも、猫にパンを与えなければならない理由は、まったくありません。ただ、猫が食べても危険ではない、たとえば猫用のパンや手作りのパンを適量与えるだけなら何の問題もありません。

しかし、フード以外の食べ物を与えることで、それまで食べていたフードを食べなくなる場合もあります。食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたい時などに参考にしてください。

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