犬の脳震盪 考えられる原因や症状、治療法と予防のポイント
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犬の脳震盪 考えられる原因や症状、治療法と予防のポイント

犬を飼っている人なら、犬が頭を強打してヒヤリとする場面を何度か経験しているかもしれません。頭を強く打ち付けて脳震盪(のうしんとう)が起こると、その時はケロッとしているように見えても、数時間後に危険な状態となることも。いざという時に愛犬の命を守るため、脳震盪の症状や兆候について、しっかりと頭に入れておきましょう。

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脳震盪とは

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脳震盪とは、頭に何らかの大きな衝撃が加わり、脳が揺さぶられることによって起こる脳障害です。その多くは交通事故、階段から落ちる、走っていて何かに激突するといったシーンで起こります。

軽度の脳震盪であれば、しばらく安静にするだけで元通り回復することもあるでしょう。しかし、重度の脳震盪を起こした犬には、痙攣・失神・嘔吐などの症状が現れることがあります。

この場合、視覚障害や身体麻痺といった後遺症が残る可能性が高く、最悪の場合は死に至ることもあります。そうならないためにも、犬が頭を強く打った際には迅速な対応を心がけましょう。

平気そうに見えても病院へ

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脳震盪の怖いところは、「後から容態が急変する」という点です。犬が頭を強く打ち付けた時、ケロッとしてすぐにいつも通り動き始めることがあります。一見軽症で済んだかのように見えるのですが、その判断が命取りになることも。数時間~数日経ってから症状が現れたと思ったら、あっという間に昏睡や麻痺などの危険な状態に陥り、最悪の結果となってしまうことも多いのです。

犬が頭を打ってもケロッとしている時、本当に軽症で済んでいるのか、それともまだ脳震盪の症状が始まっていないだけで、実際には深刻なダメージを受けているのかという判断は外から見ただけではできません。

そのため、飼い主の目には大丈夫そうに見えても、大事をとって動物病院に連れて行くのがベストです。とくに、ふらつき・涎・吐き気・痙攣・目の焦点が合わない・意識がもうろうとするなどの症状は危険な徴候です。最悪の事態を避けるためにも、速やかに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

動物病院では、レントゲンを用いて脳に損傷がないかどうか調べ、必要に応じて脳の炎症を抑える薬の投与や点滴、外科手術といった治療を行います。

CTスキャンやMRIといった検査設備は診断にとても有用ですが、設備のある動物病院は限られるため、あらかじめ確認しておきましょう。後遺症を残さず元通りに回復させるためには、「頭を打ったくらいで大げさな…」と甘く見ず、早期に必要な治療を施すことが大切です。

もしものことがあった時のために、かかりつけの病院を探しておき、どのように動物病院に連れて行くかなど、常日頃からシミュレーションを行っておきましょう。

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