犬に人間用のししゃもを与えるデメリット

ししゃもは、骨ごと食べられる栄養豊富な食品なので、犬に与えても大丈夫なのか気になるところです。同様に骨ごと食べられる煮干しがペットショップなどで売られていますが、ししゃもの場合はどうなのでしょうか。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

犬にししゃもを与えるデメリット

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人間が普段口にする食べ物で、犬に与えても大丈夫なものはたくさんありますが、基本的な考え方として、「人間と犬とでは必要としている栄養素や摂取量は違う」ということを覚えておきましょう。そう考えると、犬用に開発されたドッグフードが、犬にとってはベストな食べ物となります。

というのも、ドッグフードは犬が必要としている栄養素を考慮して作られているので、適切な量のドッグフードさえ与えていれば、栄養不足や肥満に陥ることはないと考えられます。しかし、犬は飼い主が食べているものに興味津々。近くに寄ってきたり飛びついてきたりするので、飼い主もついつい与えてしまうことがあるかもしれません。

そこで、ししゃもは犬に与えても大丈夫かというと、結論としては犬にししゃもは与えない方がよいでしょう。犬に犬用の煮干しをおやつとして与えるのは問題ありませんが、生のししゃもは煮干しの5倍もの塩分含有量を誇ります。

また、大量の塩を使用して干している干物の場合、塩分含有量は3本分(45g)でおよそ0.5g。犬が1日に必要とする塩分量は、体重1kgあたり25~50mg程度といわれているので、少量を口にしただけでも、塩分の過剰摂取になってしまいます。

犬が塩分を摂取しすぎると、犬の成人病である心臓病・腎臓病にかかるリスクが高まってしまいます。これらのリスクを考えると、犬にししゃもは与えない方がよいでしょう。

犬に与えてはいけない食べ物について

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犬に与えても大丈夫な食材はたくさんありますが、基本的には「食材そのもの」もしくは「加熱しただけのもの」に限られます。たとえば、人間用の味付けをしていたり、中毒症状を起こす可能性の成分が入っていたりするもの(アルコールやカフェインなど)は絶対に与えてはいけません。

たとえ、人間にとってはヘルシーな食材やおいしい嗜好品であっても、犬が消化酵素を持っていなかったり、中毒症状を引き起こす可能性もあります。

また、与える量にも注意が必要です。犬が食べても大丈夫なものでも、与える量を間違うと下痢・嘔吐・体調不良を引き起こすことがあります。犬用のフードやおやつなど、犬に与えても大丈夫という保証があるもの以外は、基本的に与えない方が無難です。

とくに人間の食べるものは、人間用に味付けされている場合がほとんどです。人間用に味付けがされているということは、犬にとって摂取する必要のない成分を多く含むため、犬の健康を損なうリスクが高まってしまいます。とくに脂肪の過剰摂取による肥満は、様々な病気を引き起こす可能性があるので、充分な注意が必要です。

たとえばししゃもの場合、生のししゃもですら、煮干しの5倍の塩分を含んでいます。つまり、人間用に味付けされたものを与えると、犬にとってはかなりの塩分過多になってしまいます。短期的に摂取しただけでは問題ありませんが、これが長期的に続いた場合は、犬の心臓・腎臓といった内臓に大きな負担がかかるので、避けた方がよいでしょう。

ししゃもを含め、人間用の食べ物は犬に与えない方が賢明です。もし、人間用の食べ物を口にした犬が体調不良に陥った時は、すぐに動物病院に連れていきましょう。対処が遅れると後遺症が残る可能性があるだけでなく、最悪の場合、命を落とす危険もあります。

犬の健康を守れるのは、飼い主だけです。そのことを肝に銘じて、正しい食生活を心がけましょう。

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