スコティッシュフォールドは長生きする? 寿命について

スコティッシュフォールドは長生きする? 寿命について

愛猫とできるだけ長い時間を過ごしていたい、というのが飼い主さんの願いですよね。猫の中でも人気の種類であるスコティッシュフォールドはどれだけ長生きするのでしょうか。

  • サムネイル: 関 慶之
  • 更新日:

愛する猫との時間を大切にするためにも、知っておきたいのが寿命についてですよね。できるだけ長い時間を一緒に過ごすために知っておきたいやコツや、スコティッシュフォールドがかかりやすい病気についてご紹介します。

1.スコティッシュフォールドの寿命について

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スコティッシュフォールドの平均寿命は10~13年

■スコティシュフォールドの平均寿命は10~13年

なお、日本ペットフード協会が2017年に発表した日本の猫全体の平均寿命は15.81歳となっています。
さらには、「家の外に出る猫」と「家の外に出ない猫」を比べると、外に出ない猫の方が寿命が長いことがわかっています。

平均的な猫の寿命と比べると、スコティッシュフォールどの寿命は2年ほど少ないのが分かります。これはスコティッシュフォールドがもともと体が弱く、様々な病気にかかりやすいのが原因です。長生きしてもらうためには室内で体調に気を配りながら、飼育する必要があります。

猫の年齢換算方法は?

猫の年齢を人間に換算する方法はいくつかあり、確立されたものは未だありませんが、以下に代表的なものを紹介します。

■1歳では18歳
■それ以降は1年で4歳

計算式にすると
18+(年齢-1)×4=人間換算の年齢

猫は1歳の時点で、人間でいえば18歳ぐらいの年齢と考えられています。その後は1年で4歳歳をとるようになり、老化していきます。つまり、15歳の猫であれば人間で言うと約74歳ぐらいということになります。

人間よりもずっと早く歳をとるので、その分老化が早く、体調を崩しやすくなります。まだまだ元気だからといって甘く見ずに、老後のことを考えてできるだけ早めに体のケアをしてあげたいですね。

2.スコティッシュフォールドを長生きさせてあげるコツ

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動物病院で定期的な検査をする

■スコティッシュフォールドの遺伝的な病気を検査する
■生後数カ月~1年目は特に注意

スコティッシュフォールドは遺伝的に様々な病気にかかりやすいため、きちんとした飼育をしていても体調を崩すことがあります。動物病院で定期的な検査を心掛け、病気の発症を早めに発見することで、症状を軽くすることができます。

遺伝的な病気は生後数カ月~1年ごろに発症することが多いので、この期間の間は異常がないか特に注意する必要があります。

食事は低カロリーにする

■肥満になりやすい
■一日に必要な量を決めて与える

生後10~12カ月以降は、必要なカロリーの量が少なくなるため、低カロリーな食事を心掛けるようにしましょう。運動不足によってカロリー消費が少なくなると、肥満になり、呼吸器官や皮膚の病気などになりやすくなるため、低カロリーな食事と適度な運動を心掛けましょう。

食事を置きっぱなしにして、いつでも好きなときに与えるようにしていると、だらだらと食事をするため太りやすくなります。理想体重を維持するのに必要な量を計算し、決まった時間に分けて与えるようにしてくださいね。

室内で飼ってあげる

■室内は病気になりにくい
■不慮の怪我や事故が少ない

スコティッシュフォールドは元々外飼いに適した猫ではなく、室内の整った環境で暮らすことを想定されている猫なので、必ず室内飼育をするようにしましょう。

外で暮らしている猫は様々な雑菌や寄生虫などが付着しやすくなり、病気になりやすいです。また、車などによる交通事故や他の猫との喧嘩による怪我など、寿命を縮める要因となるものが非常に多いです。猫を長生きさせるためにも、危険な外には出さないようにしましょう。

避妊・去勢手術をする

■発情期の予防
■性器の病気の予防

スコティッシュフォールドを一匹だけ飼う場合でも、去勢や避妊手術は必ず行いましょう。不妊手術を行わないことで起きる発情期は、動物の体力を奪い、気力を低下させます。

スコティッシュフォールドは素人が繁殖すると、奇形や遺伝的疾患を持った猫が生まれやすいため、子供を産ませることはできません。早めに不妊手術を行うことで防げる病気もあります。長生きしてもらうためにも、子猫のうちに不妊手術を行うようにしましょう。

3.スコティッシュフォールドの気を付けたい病気について

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スコティッシュフォールドは生まれつき体が弱いことが多く、病気になりやすいと言われています。具体的にどのような病気になりやすいのでしょうか?

内臓の奇形が多い

■心筋症
■腎不全

スコティッシュフォールドは内臓に遺伝的疾患を抱えていることが多い種類です。内臓疾患は外見から見分けることができないため、成長と共に症状が現れ、飼い主さんが気がつくことも多いようです。

心筋症とは、心臓の筋肉が内側に向かって肥大することで、体に十分な酸素が送れなくなる病気です。酸欠になりやすくなるため、すぐに息切れをしたり乾いた咳をするようになります。症状が悪化すると運動機能に障害が現れ、死に至る可能性があります。根本的な治療法はありませんが、定期的な健康診断を受けることで早期のうちから症状を軽減することができます。

腎不全は、多くの猫がなりやすい内臓疾患です。しかし、スコティッシュフォールドは遺伝的になりやすい傾向が強いので注意が必要です。腎臓の機能が弱まったことにより、体内の毒素が除去されずに体に悪影響を及ぼし、様々な症状を引き起こし、悪化すると死に至ることがあります。こちらも根本的な治療はありませんが、早期発見によって腎臓が弱らないように処置してもらうことは可能です。

遺伝性骨形成異常症

■骨の変形
■軟骨が増殖しコブになる
■歩けなくなる
■関節炎

スコティッシュフォールドの遺伝的疾患の中でも、現れやすいと言われているのが遺伝性骨形成異常症です。生後2~3年ぐらいの期間に発症しやすく、骨や軟骨の形成に異常が起こることが特徴です。骨が変形してしまうため、痛みで歩けなくなったり、異常増殖した軟骨の組織が骨にコブのように発達します。

体が弱いのは、垂れ耳同士の交配で多い

■垂れ耳同士の交配は禁忌とされている

垂れ耳同士を交配すると、奇形や遺伝的疾患を持ったスコティッシュフォールドが多くでると言われており、ブリーダーの間では垂れ耳同士の交配は禁止されています。しかし、通常の交配では垂れ耳は生まれにくく、需要に追い付かないため、わざと垂れ耳同士を交配させ、遺伝的疾患のリスクなどを黙って飼い主に渡すブリーダーや悪徳業者も多いようです。

そのような悪徳ブリーダーが、疾患のあるスコティッシュフォールドを増やさないようにするためにも、スコティッシュフォールドを購入する前にどのような親と掛け合わせて生まれたのか、よく確認してから購入するようにしましょう。

一度骨が変形してしまうと元に戻すことは難しいとされていて、痛みによって猫が歩けなくなることも多いです。治療には外科手術、内科手術、放射線治療の3つで、症状によって治療は異なります。しかし、残念ながら完治させることは難しく、効果はコブの成長を抑えることに留まることが多いです。

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垂れ耳だと外耳炎などの病気にかかりやすい

■耳の通気性が悪いため菌が繁殖しやすい
■日頃の耳のケアが大切

スコティッシュフォールドの特徴である、あの垂れた耳は、他の猫に比べて通気性が悪いため、外耳炎などの病気にかかりやすいと言われています。湿度が高く、猫が自分でケアしにくい耳の中は、細菌が繁殖しやすいのです。

そのため、予防には飼い主さんが日頃からマメなケアをしてあげることが大切です。特に湿気が多い夏の時期にはこまめに耳の中をチェックし、異常がないか気を付けてあげてくださいね。

最後に

スコティッシュフォールドは、体がもともと弱く、飼い主さん次第で寿命が変わるといっても過言ではありません。スコティッシュフォールドは体が弱いことを飼う前から十分に理解してあげることが大切です。飼い主様が素敵なペットライフをおくれますように。

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