犬の便秘|考えられる原因や症状、治療法と予防法について

お腹が重くなって苦しい…便秘は人間だけでなく、犬にも起こる症状です。毎日、しっかりお通じがある犬が、2日ほどうんちが止まった時は便秘になっている可能性があります。今回は、犬の便秘について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
  • 更新日:

監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

犬が便秘になる原因

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

Hoover Tung/Shutterstock.com

犬が便秘になる原因には、以下のようなものがあります。

ストレス

引っ越しや寝床の場所が移動するなど、住居環境が変わった時に、犬はストレスを感じます。このストレスは様々な病気の要因になりますが、便秘になる犬もいます。環境が変わってからうんちが出なくなった時は、ストレスによって便秘になっていることが考えられます。

運動不足・水分不足

運動や水分が不足した時も便秘になります。飼い主が忙しく散歩をさぼってしまっている時に、運動量が減ったことで腸の動きが鈍くなっていることが便秘の原因になっているかもしれません。また、腸内の水分が足りなくなると便秘になってしまうので、水分補給が減っている時はこの可能性があります。運動をしない→水を飲まない、という悪循環が起きているかもしれません。

食事の成分

人間同様、犬にも便秘になりやすい食事の成分があります。植物性たんぱく質や人口添加物が多いドッグフードは、消化不良を起こしやすいために胃腸が正常に機能しなくなることがあります。これが原因で、便秘を引き起こしているというわけです。また、注意したいのはカルシウムです。適度に与える分にはよいのですが、与え過ぎは便秘の原因になってしまいます。

トイレへのトラウマ

トイレのトレーニング中に怒られたり、そもそもトイレ自体が苦手だったりする場合、うんちをするという行為そのものがトラウマになっている可能性があります。このパターンについては、トイレを清潔に保ち、失敗しても怒らないようにすれば徐々に解消していくはずです。

このように、犬が便秘になる原因は様々ですが、この便秘を放置しておくと病気になる場合があるので、早めに解消することが大切です。

犬が便秘になった時の症状

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

f8grapher/Shutterstock.com

快調に出ていたうんちが止まってしまうのは、わかりやすい便秘の症状ですが、じつは便秘と思われるのはこの症状だけではありません。

うんちが出たとしても、いつもより硬かったり、細かったり、量が少なかったりする時も「隠れ便秘」になっている可能性があります。そんな時は、犬のお腹を触ってみましょう。もし、若干張っているような感じがして、下腹部に硬めのふくらみがあるとうんちが滞っている可能性があります。また、食欲不振や嘔吐を伴う場合は、何かしらの病気を患っているかもしれません。

また、うんちを出そうとしているのに出ない場合も便秘ですし、奇異性下痢という腸内の硬すぎるうんちの隙間から水分や粘液だけが出てくる便秘もあります。いつもと違ううんちや、水分・粘液だけが出て来た時は動物病院で診てもらいましょう。

犬の便秘の治療・予防方法

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

Irina Filkova/Shutterstock.com

犬が便秘になった時は、腸内のうんちが水分を吸収してしまい、さらにうんちが出にくくなるという悪循環になってしまいます。この悪循環を断ち切るためには、腸の働きが活発になるよう、運動を増やすことと水分を多めに与えることが改善・予防につながります。とくに冬場は乾燥するので、水分不足には注意しましょう。

また、食べ物としては食物繊維が多い野菜(とくにイモ類)を与えるようにしましょう。食物繊維は、腸内の善玉菌を活性化させ腸内環境の改善につながりますので、便秘解消に効果的といわれています。これは人間も一緒ですよね。

さらに、お腹の周りをマッサージしてあげるのはコミュニケーションの一環としてもよいでしょう。犬を寝かせて、お腹の下の方をやさしく手の平で円を描くようになでてあげることで、犬のリラックス効果につながりストレスも軽減されます。犬の便秘は放置しておくと病気につながりますので、飼い主も意識的に便秘予防をしていきましょう。

内容について報告する