喘息持ちでも猫は飼える? 飼うためにできることと注意点について

猫が大好きで飼いたいけれど、自分や家族が喘息を持っているから難しい…と諦めてはいませんか? じつは、喘息を持っていても、猫を飼育している人はたくさんいます。喘息の人が猫を飼う時の注意点をみていきましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

喘息の人が猫を飼う時に気をつけること

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そもそも、喘息の人が猫を飼っても大丈夫なのでしょうか。また、喘息とはどのような症状なのでしょうか。

喘息とは

喘息とは、気管支などの気道が、炎症を起こすことで狭くなってしまう病気のことをいいます。喘息の人の気道は非常に敏感になっており、わずかな刺激を受けただけで気道が狭まってしまうため、咳が止まらなくなったり、呼吸が苦しくなる発作を起こしやすくなります。

喘息は、患者本人のアレルギー体質や過敏性に加え、アレルギーの原因となるアレルゲン、空気中の汚染物質、感染症、薬の服用などの環境要因が複雑に絡み合って起こるといわれています。

これまで喘息の症状がなかった人でも、何かをきっかけに、急に喘息の症状を発症することがあります。その要因のひとつに、猫や犬などのペットが関連しています。ペットの毛やフケ、そのフケを食べて育ったダニ、排せつ物や唾液が蒸発した空気などが喘息の症状を引き起こすことがわかっており、ペットを飼うことで症状が悪化してしまうケースもあります。

このように、ペットが喘息または猫アレルギーの要因となる以上、飼わない方が賢明という意見が多いです。でも、それでも猫が大好きだから、どうしても飼いたい! と思う人も少なくないでしょう。猫がそばにいることで得られる精神的メリットが、喘息の苦しさを上回ることもありますよね。ちなみに、アメリカのアレルギー・喘息・免疫学会によると、猫アレルギーや喘息を持っているにもかかわらずペットを飼っている人は、1,000万人以上いるようです。

じつは、喘息やアレルギーに配慮した工夫をすることで、これらの症状は極力抑えることができるといわれています。症状の度合いにもよりますが、喘息の原因に対して、しっかり対策を練って対応すれば、症状をコントロールし、発作を防ぎながら、猫と暮らすことができる場合もあります。それでは、喘息を持っている人が猫を飼うためには、どのような対策が必要なのでしょうか。

喘息症状緩和のためにできること

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飼っている猫が原因で喘息の発作が起きてしまう場合、そのおもな要因となるものは、猫の皮膚が剥がれ落ちたフケであるといわれています。フケは、乾燥しているために空中に舞い上がりやすく、さらにソファやシーツ、カーペットに付着しやすい性質を持っています。

猫のカラダを清潔に保つ

まずは、猫のカラダを清潔にしましょう。猫はきれい好きな動物なので、よく自分で毛づくろいをしますが、こまめにブラッシングもしてあげましょう。猫のフケや、抜けた毛などが舞う可能性があるので、ブラッシングをする際は必ずマスクをつけ、終わった後は手を洗いましょう。また、シャンプーも効果的ですが、猫はカラダが水に濡れることを嫌がるため、ストレスにならない程度にとどめましょう。これらのお手入れを自宅で行うのが困難な場合は、トリミングサロンや動物病院に相談してみるのも一つの方法です。

部屋の中を清潔に保つ

猫がきれいになったら、次は飼育するスペースです。猫のためのベッドやカーテンなど、フケや毛が付着しやすいものは、定期的に洗濯をします。また、極力寝室には猫を入れないようにしましょう。また、空気清浄機を使って、部屋の空気を清潔に保つのもおすすめです。

猫などのペットを飼育していることが原因で、喘息の症状が出てしまうリスクはありますが、喘息の人が猫を飼うことは、決して不可能ではありません。ただし、症状の重さによっては、せっかく迎えた猫を手放さざるを得なくなったり、飼い主の命に関わることもあります。必ずかかりつけの医師と相談の上、飼育の可否を判断しましょう。

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