触れ合いたい! 手乗りインコの育て方

手を差し出すと乗ってくれるインコには、言葉にできないかわいさがあります。しかし、家に迎えたインコが、すぐに手乗りになるわけではありません。愛情を込めて育てることで、インコは飼い主の手にカラダを預けてくれるようになるのです。今回は、手乗りインコを育てる方法と、インコのヒナを家族に迎える際のポイントについて紹介します。

  • サムネイル: 羊田ユウジ
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監修:ヴァンケット動物病院 松原且季院長

手乗りインコの育て方

色鮮やかで飼いやすく、とてもなつきやすいインコを自分の手に乗せて触れ合いたいと思う飼い主も多いはず。ただし手に乗ってくれなかったり、肩や頭には乗るのに手には乗らない、というインコもいます。手乗りにするには、手塩にかけて育てることで、インコとの厚い信頼関係を築かなければなりません。

インコを手乗りにさせる一番の方法は、ヒナから育てることです。飼い主の手の上でエサを与えることで、ヒナは人の手が自分にとって害のあるものではなく、有益なものであることを学習します。

成鳥を手乗りにするには根気と時間が必要です。インコはもともと繊細で臆病な性格のうえに、大人のインコは警戒心が強くなっています。ペットショップで手乗りとしてしつけられていても、インコは人間の顔を認識できるため、新しい飼い主にすぐにはなつきません。

成鳥のインコを手乗りにしたい場合、1羽で飼うことをおすすめします。2羽で飼うと、遊び相手に不自由しないため、飼い主への興味や慣れ具合は半減してしまいます。また、インコの性別はなるべくオスを選びましょう。メスを手乗りとして育ててしまうと、飼い主をパートナーと認識し発情する可能性があります。その結果、過発情を起こし、産卵関係の疾患を起こす可能性を高めることがあります。

インコを迎えたら、ケージ越しにおやつをあげたり、話しかけたりして、少しずつ信頼関係を築いていくことが重要です。慣れて指に乗るようになったら、部屋の中で放鳥してみます。指に乗るとおやつをくれたり、外に出したりしてくれることを、根気よく学習させましょう。

部屋の中で放鳥する場合、ケージに戻す時にインコをつかんでしまうと、手を怖がるようになることがあるので注意します。個体差はありますが、手乗りになるまで数ヶ月、あるいは数年を要することもあります。

インコのヒナを迎える

インコのヒナを迎える最初のステップはお店選びから。清潔でしっかりした温度管理を施し、店員さんが愛情をもって雛に接している店なら安心です。

次に雛の健康状態をチェックしましょう。複数の雛から選ぶときは、体型がしっかりとしていて元気がよく、愛想のいい子を選びます。

外見上では鼻やクチバシ、肛門の周辺が汚れていないこと、脚や爪が曲がったり欠けたりしていないこと、羽毛につやがあって不自然な脱毛がないことがチェックポイント。ヒナは病気になりやすいので、個体ごとによく観察して健康な子を選びましょう。

ヒナはケージではなく、プラスチックの飼育容器で飼育します。温度管理が重要なので、冬の保温ヒーターは必須です。ヒナの食事は粟玉をふやかしたものに、栄養バランスのいいパウダーフードを混ぜて与えます。

パウダーフードは熱湯で溶いて40℃程度に冷まして与えます。冷たいと食べてくれないので、作り置きはできません。ヒナは満腹になると食べなくなります。飼い主が食事を口に運んであげる(挿し餌)必要があるため、専用のスプーンも用意しましょう。

ヒナのエサは生後1ヶ月を過ぎる頃まで、2~3時間おきに1日6~7回与えなければなりません。そのため、ヒナの生育期間中は1日中世話ができることが、飼い主の絶対条件となります。1ヶ月を過ぎると成鳥用の食事への切り替えが始まり、挿し餌が必要なくなると、住まいもプラスチックの飼育容器からケージへと変わります。

ペットショップでは生後2~3週間から1ヶ月くらいのヒナを多く販売しているため、ヒナを迎えてから数週間はつきっきりで世話をする必要があります。わずか数週間といっても、やはり手間はかかります。それでもかわいい手乗りインコに育つと、飼育の苦労もいい思い出になるでしょう。

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