里親になった日にするべきこと【ぼくの人生を変えた保護犬「ウディ」のこと #4】

里親になった日にするべきこと【ぼくの人生を変えた保護犬「ウディ」のこと #4】

毎週更新される『ぼくの人生を変えた保護犬「ウディ」のこと』。フリーライターの稲崎さんが、自身の体験をもとにしながら、いっしょに暮らす保護犬「ウディ」とのさまざまなエピソードを綴っていきます。今回のテーマは「里親になった日にするべきこと」です。

  • サムネイル: PECO編集部
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犬を保護しようと思ったワケ【ぼくの人生を変えた保護犬「ウディ」のこと #1】
保護犬の探し方【ぼくの人生を変えた保護犬「ウディ」のこと #2】
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#4 里親になった日にするべきこと

通常、里親になるときは「お見合い期間」というものが存在します。

これは、飼い主と犬との相性を見るためのテスト期間です。1週間ほどいっしょに暮らしてみて、そのあと里親になるかどうかを判断するというもの。

しかし、ぼくに犬を託した動物愛護団体の人は、あまりそういうことを説明してくれませんでした。いま思い返してみれば、譲渡会のためにたくさんの犬を連れて上京し、数日後には東京を離れることからも、「もしここで犬を引き取るのなら、あとのことはすべてお任せしますよ」ということを、暗に伝えていたのかもしれません。

こういう話をすると「そんなテキトーな団体はけしからん!」とお怒りになる方もいると思います。しかし、ぼく個人の話でいえば、この動物愛護団体との出会いがなければ、保護犬の里親になることは一生なかったと思います。

ただし、「あとのことは任せましたからね」という暗黙のルールが発するプレッシャーはかなりのものでした。ぼくはそのルールに薄々気づきながらも、考えない振りをすることで、なんとか自分をごまかしていた気がします。こうして振り返ってみると、まったく褒められたスタートではありませんね。

さて、犬を連れて帰ってからが大騒動です。

自由が丘から1時間ほどかけて帰宅したぼくは、その足で休むことなく近くのホームセンターへ自転車を飛ばし、犬のために必要なものを買いに出かけました。ホームセンターにはペットショップも併設されていたので、店のスタッフに事情を説明し、ひとまず必要最低限のものを買い、帰りはタクシーに荷物を詰め込んで帰宅。そのとき購入したものは以下になります。

・トイレシーツ
絶対に必要になるのが犬用トイレシーツ。保護した犬がトイレのしつけをされているかもわからない状態でしたが、家の中で犬を飼うなら必ず必要なもの。

・ドッグフード & フードボウル
小型犬用のドッグフードと、ひっくり返しても割れないフードボウルを購入。エサの分量をはかるキッチンスケールは後日購入しました。

・ケージ&おもちゃ
新しい場所に慣れるまでは、ケージを設置して犬の居場所をつくってあげることが大切。寂しくないように、音の鳴るおもちゃも購入しました。

さらに、アドバイスをくれたスタッフからは、すぐに動物病院へ行くことをすすめられました。保護団体から、狂犬病と予防接種の証明書はもらっていましたが、健康状態に関してはまったくわからなかったからです。

本当は里親になる前に、受け入れる犬の健康状態を知っておくのは当然のこと。ケガはないか、去勢はしているのか、持病はあるのか、食べ物アレルギーの有無など、できる限り犬についての情報を聞いておくことが大切です。

翌日、ぼくは犬を連れて動物病院に行き、全身をくまなく検査してもらいました。診察結果は、体格の割には体重が少ないこと、耳の内部にカビが発生しているなどの問題はありましたが、恐れていたフィラリアの心配もなく、ひとまず健康状態は良好との診断でした。

それを聞いてホッとしたのもつかの間、これでようやく飼い主としてのスタートラインに立てただけで、保護犬との本当の暮らしはここからがスタートになります。特に大変になるのは、彼らの気持ちを尊重しつつ、人間と共存していくための「しつけ」をしていかなければなりません。

次回は、ひと癖もふた癖もある「保護犬のしつけ」についてご紹介いたします。

文 / 稲崎吾郎

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